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真・菊地探偵事務所 二章 1

二章 真・菊地探偵事務所

1 プロローグ

「真ちゃーん」
 小さな事務所に、女性の声が響いた。
 入り口を開け、ダンボールを両手に抱えた女性が入ってくる。
「真ちゃん、お届け物だよ」
「ああ、ありがとう、雪歩」
 雪歩と呼ばれた女性は、事務所の所長である菊地真にダンボールを渡した。
「差し出し人は……プティーブン? 誰だろう、聞いた事ないな。雪歩は?」
「私も思い当たる人は……」
 二人で首を傾げ、荷物の扱いに困る。
 探偵と言う仕事柄、他人の悪意を買う事はザラだ。
 こうやってお届け物を装った嫌がらせも多くある。
 その場合、開けずに放置、若しくは廃棄してしまった方が良いのだが……。
「とりあえず、開けてみたら良いんじゃないかな」
「ちょ、ちょっと雪歩!」
 笑顔で、雪歩が封を開けた。
 ガムテープを力任せに引っ張り、観音開きの蓋を開ける。
 するとその中に入っていたのは、オモチャのような銃だった。
「……なんでしょう、これ」
「いやボクにもちょっと……」
 真が手に取ると、それはズッシリと重く、少し緊張してしまうほどだった。
 この国では普通、実銃を所持してはいけない。
 多少装飾されてあるが、これも銃弾を打ち出せる代物であれば、警察沙汰だ。
「銃なんですか?」
「いや……」
 真はそれを注意深く眺める。
「銃口がない……ただの銃じゃなさそうだぞ……ん? これって」
 銃に書かれた文字を発見する。
「G、U、N、P……ガンプ、かな?」
「名前ですかね?」
「多分ね」
「センスないですぅ……」
「ちょっ……」
 辛辣な雪歩の言葉に、真は突っ込まざるを得なかった。

 今はまだ知る事はない。
 これが真と雪歩を巻き込む、全ての発端だと言う事に。
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テーマ : 二次創作 - ジャンル : 小説・文学

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